食べたいという欲求

 寿司 天ぷら とんかつ コロッケ

 2019年3月6日

 口腔内はとても痛く、食べても味覚はほとんど無い状態でした。ペースト状の野菜

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と、毎日出される具無し味噌汁の味はかなりうっすらと感じました。そんな状態でも、「食べたい」という欲求は消えませんでした。記憶が味を覚えていて、それを求めていました。

 院内の売店へ行っては卵サンド、とんかつ弁当、スイーツなどを恨めしく眺めていました。

 一度は我慢できず、卵焼き、シュウマイの入ったおかずセットを買い、醬油をたっぷりかけて口の中へ放り込みました。激痛に襲われ、涙を流し、悶え苦しみながら食べたのに味はなく、醬油は水の様でした。

 虚しく感じながらも、胃の中は久々の固形物が入り、満足しているように感じました。

 ノートに寿司、天ぷら、とんかつ、コロッケ、鳥のから揚げ、と食べたいもののイラストを描きました。

 味覚が戻るかわからないけれど、退院したら絶対食べようと思いました。