社会復帰して
2019年12月末
仕事を再開して1か月ほどたちました。慣れない仕事にあたふたしながらも、仕事ができる喜びもありました。闘病生活をおくっていたときは、病院の窓から通勤の人々を見て、「自分もその場所に戻れるのだろうか」とよく考えていました。
通勤の朝、バス停に並んでいる時は、「戻ってきたんだな」と時々しみじみと思いました。以前のようにたくさんは働いてはいませんが、この働けるという喜びを大切にしたいと思いました。
闘病生活からの仕事復帰
2019年11月
毎日パソコンで求職情報を見る毎日がつづきました。体力はかなり回復しました。
色々悩んだ末、コールセンターでの仕事を申し込んでみました。座ったままできる仕事なので、体力を使わなくても続けられると思ったからです。未経験の職種ですが、前職でパソコンも多少は使っていたので、決断しました。
とりあえずは1日5時間、週4回ほどではじめてみることにしました。
最後の治療
2019年7月17日
補助化学療法の3回目。最後の治療をおこなうために入院しました。
2019年7月24日
吐き気もなく無事治療を終えて退院しました。とりあえずはほっとしたのを覚えています。
ただ残念な事に、腫瘍はあまり小さくなりませんでした。この時点で2センチほどの大きさでした。今後時間をかけて小さくなっていく可能性もあるとのことで、月に1度の定期健診で腫瘍の大きさを見ていくこととなりました。
今回の治療の直後から、両手足のしびれが出現しました。事前に抗癌剤の副作用でしびれのことは聞いていたので、さほど驚きもしませんでした。手は肘下から指先にかけて、足は足首から下、指先にかけてです。しびれは強くなったり、弱くなったりとその時々で感じかたは違いましたが、日常生活に支障はなかったので、あまり気にしないようにして過ごしました。
しびれにたいしては、ビタミン剤が処方されました。現在はビタミン剤は服用していません。手だけ時々しびれがでるときはありますがほぼなくなりました。
サザンのライブ
2019年6月9日
この日は迷いながら購入した札幌ドームでのサザンのライブの当日でした。しばらくたくさんの人のいる中に行ったことがなかったし、会場に到着してから、自分の座席までの距離を歩いていけるか自信がなく、とにかく不安でしたが、行くことにしました。
交通機関を使うとバスと地下鉄と徒歩で1時間以上かかるので、お金はかかるけれど、往復タクシーを使いました。
ドームに到着し、自分の座席まで歩くことができました。疲れたら途中で帰ろうと思っていたのですが、最後までライブを堪能することができました。
大好きなサザン。夢のようなひと時。「生きててよかった」そう思いました。迷ったけれど、本当に行ってよかった。体に力が湧いてくるような思いでした。