受診

　それから5日後。右耳の閉塞感は消える事はありませんでした。念のため、耳鼻科を受信することにしました。

　耳の中をカメラでのぞいた後、先生は「鼓膜の中はきれいです。飛行機に乗った後のつまりであれば問題ないでしょう。治らないようであればまた受診してください」とおっしゃいました。

ユリ

　その後、症状は改善されませんでしたが、再受診することはありませんでした。

　それから1か月以上がたち12月。こんどは右耳の聞こえが悪くなってきたため、再び耳鼻を受信しました。こんどは鼻の奥に先端にカメラのついた管を入れられました。「鼻の奥になにかできものがあります。抗生剤を4日分処方しますのでこれを飲んで4日後必らず受信してください」と強く念をおされました。診察台の画面の中の自分の鼻の中が見えましたると、何か紫がった丸いものが見えました。

　4日後再び受信すると再び鼻の奥に管を入れられ、「できものの大きさは変わりませんね。他院への紹介状を書きますので今すぐ受診してください」とおっしゃいました。「そんなにすぐにいかなくてはいけないのかな」と思いながらも、紹介状を持ち、病院へ直行しました。

　その病院では鼻の奥に何か腫瘍があるとのことで、鼻の組織検査、血液検査、CT検査などを行いました。「きっと何かの炎症がおきているのかな」とその時は思っていました。

　それから2日後。検査をした病院の先生から電話がありました。検査結果について伝えたいことがあるので早急に受信してほしいとのことでした。この時、初めて胸の中に何かただ事ではないような不安が芽生えました。それでも、気持ちはまだ楽観的でした。