恩返し

 2020年8月

 医療機関での介護の仕事に復帰しました。今度も1日5時間、週4日のパートです。

前職と違い、かなり体を動かす仕事なので、体力的な不安がありました。しかし、1日目、2日目と仕事をしていくいちに、「大丈夫、体は動く」と確信することができました。また、適度に体を動かすので、今までよりも体に良いような気がしました。

 自分も闘病生活で、医療機関の方々にはたくさんお世話になりました。お世話になった方々に直接は恩返しはできないけれど、恩返しをするつもりで働いていこう、今でもそう思っています。

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仕事の帰り

 

日常生活を無事過ごせる幸せ

 2020年7月

 コロナに感染しないように気をつけながら仕事は継続していました。体も治療以前のように動くようになってきました。

 治療の副作用は、手のしびれ、口の渇き、耳鳴りは変わらずありました。また、これは副作用かはわかりませんが、貧血と立ちくらみもありました。

 体力的には満足というまでではありませんが、日常生活を無事過ごせていることに幸せを感じました。

 そして以前していた介護の仕事に戻る決心をし、7月でコールセンターは退職しました。

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忘れられない月

 2020年1月

 無事新しい年を迎えることができました。癌宣告されてから約1年。治療を終え、日常生活を取り戻すことができてとても嬉しい気持ちでしたが、今度はコロナウイルス流行。そしてこの月は北海道にはじめてコロナ感染者がでたという出来事ことがあり、忘れられない月でもありました。

 上咽頭癌治療がはじまってからは、口腔内の渇きと感染予防から、ずっとマスクを夏でも装着していました。ですが、こんどはコロナウイルスでマスクを装着するということになりました。このような病気が流行するとは思ってもみませんでした。

 感染しないようとにかく気をつけて生活しています。

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節分に食べました

 

社会復帰して

 2019年12月末

 仕事を再開して1か月ほどたちました。慣れない仕事にあたふたしながらも、仕事ができる喜びもありました。闘病生活をおくっていたときは、病院の窓から通勤の人々を見て、「自分もその場所に戻れるのだろうか」とよく考えていました。

 通勤の朝、バス停に並んでいる時は、「戻ってきたんだな」と時々しみじみと思いました。以前のようにたくさんは働いてはいませんが、この働けるという喜びを大切にしたいと思いました。

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野菜をいっぱい食べました。

 

闘病生活からの仕事復帰

 2019年11月

 毎日パソコンで求職情報を見る毎日がつづきました。体力はかなり回復しました。

 色々悩んだ末、コールセンターでの仕事を申し込んでみました。座ったままできる仕事なので、体力を使わなくても続けられると思ったからです。未経験の職種ですが、前職でパソコンも多少は使っていたので、決断しました。

 とりあえずは1日5時間、週4回ほどではじめてみることにしました。

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ある日の夕食 親子丼です

 

治療終了後の生活

 2019年9月

 治療が終了しましたが、白血球の数値が低く、感染しやすい状況であったので、しばらくは自宅療養となりました。週に2回は血液検査のため通院しました。

 治療と入院生活で落ちた体力を回復するべく、家事とウオーキングを毎日おこないました。

 仕事は、休職期間も満了となり、退職することとしました。今後なにをしていけばよいのかも頭に浮かばず、ひたすらパソコンで求職情報をただただ眺める日々が続きました。

 入院していた時は1月で雪が積もっていましたが、気がつけば季節は流れ、秋となっていました。

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ある日の夕食 揚げ物が食べたくなりなした。 いものコロッケととんかつです。

PET検査

 治療終了後、全身の癌を調べるPET検査をおこないました。結果は治療前は頭部の鼻のあたり中心に癌細胞が大きくありましたが、今回は画像ではそれが見えませんでした。

 腫瘍は2センチほど残ってはいますが、癌細胞が活動していないようだ、という結果でした。

 残っている腫瘍は気がかりですが、とりあえずはほっとしました。

 先生をはじめ、看護師さん、介護士さん、家族、たくさんの方々にお世話になり、つらい治療を乗り越えることができました。今でも感謝の気持ちで一杯です。

 一人ではとても耐えることはできなかったと思います。

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手羽